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2009/02/24(Tue)
以前勤めていた、介護施設での夜勤の出来事-

夜中になるとお召し物を全て脱いでしまわれる
そんな男性がいらっしゃいました。

パジャマを脱いでは、こちらをじーっと見つめるそのお方。
暖房が効いているとはいえ、真夜中のホールはひんやり冷たい。

その度に何気なくその意味を伺いながら、談笑まじりに身につけるお手伝い。
「眠れない?」 と、食堂であたたかな飲み物片手にお話をしてみたり・・
そして笑顔でニッコリ 「ゆっくりお休みくださいね」

人間たるもの、全ての行為には何がしかの意味があることは
じゅうじゅう解ってはいるものの・・こちらも泥くさい人間であります。
何十回と繰り返されるその行為に、だんだん; ・・
疲れも出はじめ

「あーあーあーっ、もうっ!なんでそんなことするのかな・・
私、疲れちゃったよっ! ・○△□・・☆◆×□・・・!」

思いのたけを、ストレートにそのお方にぶちまけてしまったのです。
言葉は暴走、止まらない。まさにシベリア超特急。

男性は静かにそれを聞きながらシュンと一言、「ごめんなさい」

ふっと我に返り
「ごめんなさい。言ってはいけなかった。傷つけちゃってごめんなさい」

ものすごく心を傷つけてしまった後悔と、自分の器の小ささと・・

翌朝-
朝食の席で、隣で一緒にご飯を食べながら もう一度
「昨日はほんとにごめんなさい m(_ _)m」 心からそう伝えました。

したらばそのお方。
ピタっとお箸を止め、しばらく下をじっとを見つめていると思ったら

「ん?なにかあったっけ?覚えてないなぁ」

にこっと笑って、そう仰ったのです。

ワッとその場で号泣してしまいました。
食卓を囲んで皆が目を丸くして 「なに、なに、なに?」

「もう・・○さんて・・本当にやさしいね・・ありがとう、ありがとう。
ちょいと皆さん、○さんて本当にダンデーなんだよ・・
さすがは伊豆のモボだね。あたしゃ自分が情けないよ」

確かに認知症を患ってはいたけれど
全てを忘れているわけではないこのお方。

忘れたフリをしてくれているのだ。

私にはわかりました。

こんな優しい出来事に支えられて、今の私は生きています。

傷は癒えないまんまでも、さらりとそう云える自分になりたいなぁ。

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